「理想の追求」研究助成プログラム概要|キヤノン財団

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研究助成プログラム「理想の追求」概要

キヤノン財団は「人々の暮らしを支え、人間社会が将来も発展していく基盤である産業」の礎となる研究、人類の英知を深め永続的な繁栄を目指す研究に対して助成を行ないます。
第9回(2017年募集)の新規採択総額は、「産業基盤の創生」、「理想の追求」プログラムを合わせて2~3億円を予定しています。

助成金額 1件あたりの申請総額:上限3,000万円(助成件数:数件程度)
助成期間 原則3年間
助成対象 日本国内の大学、大学院、高等専門学校、公的研究機関等に勤務する研究者
選考方法 キヤノン財団選考委員による一次選考(書類選考)および二次選考(面接)

このプログラムでは『Frontier、Welfare、Sustainability』の視点からキヤノン財団が毎年研究課題を提示します。
この研究課題にグローバルな視点から挑戦する先駆的で独創性のある研究プロジェクトを募集します。

2017年度の研究課題は昨年に引き続き「食に関する研究」です。

食に関する研究はいろいろな観点から、今見直されるべき時に来ています。本プログラムでは、次のような課題に向けて取り組む研究プロジェクトを助成の対象とします。

飢餓と飽食

グローバルな視点に立つと、地球上には餓死する子供たちを多く抱える貧困な国が存在する一方、先進国においては大量の食料が廃棄されるという状態が続いています。所謂、食の南北問題という課題です。

食の安全保障

日本のように食料の大半を輸入に頼っている食料輸入国と、一方で食料の国際的な流通に大きな影響力を持つ少数の企業が存在しています。このことは、我が国が食料の安定供給を確保する上で、食の安全保障という課題に深く関わっています。

第6次産業化

食に関わる産業の在り方にかかわる課題です。従来は第1次産業としての農業が政府の手厚い保護の下に、非効率な産業として存続してきましたが、産業としての農業の抜本的な改革が必要なことは自明となっています。国土の狭いオランダが大国アメリカに次いで農作物関連の輸出国で第2位の地位を占めていることは、我が国の農業の在り方に多くの示唆を与えてくれます。科学技術の力によって第1次産業の農業を超近代化し、食品加工や流通・販売、外食産業と有機的・総合的に結合することよって第6次産業として生まれ変わらせる必要があります。この事情は農業に限らず、畜産・水産業においても同じです。

食の文化と健康、美味しさ

和食が、フランス美食術、メキシコの伝統料理、地中海料理に次いで世界無形文化遺産に登録されたように、食は文化的アイデンティを表明するものとしても重要です。それぞれの文化の中における「美味しさ」の持つ個性や「医食同源」の古語に見るように健康体の維持・向上に関わる食の研究も科学的なアプローチによってさらに近代化され、健康長寿社会の促進に一役買うことが期待されます。料理のレシピも昨今様々な科学的手法を用いたものが出現し、話題になっています。「美味しさ」や「機能性」を科学的に解明し、新たな付加価値の高い食の生産を革新することです。

食の安全性と流通

グローバルに食材が流通する現在、各国の事情により、あるいは検査の目をすり抜けて有害な食材が流通する危険性は世界の共通認識になっています。この状況を踏まえて、科学技術の力で食の安全性を確保することが期待されています。

研究プロジェクトとして、

・食に関わる全体構想が描かれた、先駆的で独創性のある本質的な課題の提案 ・異なる研究分野や異なる研究機関の研究者からなる異分野融合チームによるグローバルな視点に立った提案

等、有意義なゴール設定を持った挑戦的な研究に支援を行います。